地理科学学会では,広島大学総合博物館との共催で,第73回例会を下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせのうえ,多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。
日 時:2008年2月15日(金)17:30〜19:00
会 場:広島大学東広島キャンパス 教育学部 L104教室(総合博物館の隣)
発表者:石川菜央(広島大学総合博物館)
発表題目:日本における闘牛の文化〜牛が作る人の縁
内 容:
牛同士を闘わせて先に逃げた方を負けとする,これが日本における闘牛である.闘牛は,各家庭で牛を飼い,耕作や運搬,堆肥取りに用いていた時代に,農閑期の娯楽として始まった.この行事は,農業が機械化し,役牛が消滅したにも関わらず,担い手が専用の牛を飼うことで現在も全国6ヶ所で行われている.発表者は,生業との関係がなくなった闘牛が,なぜ,どのようにして継続してきたのかを追及してきた.発表では,全国各地の担い手の活動に着目し,開催地域内外で闘牛により作られる社会関係を通して,闘牛の存続の仕組みを明らかにする.
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